
♫ これでおよしよ そんなに強くないのに・・・
涙ぐんでそっと時計をかくした・・・残り少ない ゆめがゆれている・・・♪
(『ブランデーグラス』作詞:山口洋子 作曲:小谷充)
繁華街のジャズバーでピアノ曲がながれている・・
国文学者のF先生と心理学者G先生 独文学者B先生がカウンターで・・・
B「お・・ブランデーグラス・・♪フフフン~ゆめがゆれてぃるぅ~・・・」
G「こらこら グラスをゆらすなよ・・こぼれるだろうが・・・」
F「ははは・・『よき宵であり風鈴の江戸切子』(増成栗人)ってね・・
グラスっていうと江戸切子をおもいだしますねぇ・・・
ちょっといいでしょ・・この句・・
ブランデーグラスじゃないですがね・・」
B「江戸切子って・・よく東京みやげなんかで買ってくる・・
あのガラス製品ですか?」
F「そうそう・・天保年間から始まったらしいんだよね・・
明治になって西洋のカット技術が入ってきて・・
今のような形に進歩したっていうねぇ・・・
あのいろんな文様って 涼やかで・・・いいでしょ?」
G「グラスの光って・・・セラピーの効果があるんですよねぇ・・
あのきらきらとした輝きが ひとの心を癒す ことがねぇ・・・」
B「お!出た・・心理カウンセラー!!!
ヴォーフィールリヒトイスト、イストシュターカーシャッテン
Wo viel Licht ist, ist starker Schatten. ・・・
光強ければ影さらに強し・・・
ってね・・
ちなみにゲーテ ファウストより・・・でした・・・」
G「もぉ・・すぐまぜっかえすんだから・・・おまえわ~」
F「ははは・・・だけど今日はその江戸切子の日なんですよ?」
B「え・・どうしてですか?」
F「ええ・・今・・江戸切子ってその模様が14種類ほどあってね・・・
そのなかで代表的なものとして魚の卵をかたどった魚子(ななこ)
っていう形があるんですよ・・・
今日は7月5日のななご・・・でしょ・・・」
G「え・・?さかな っていう字をなな・・って・・読むんですか?」
F「ああ・・ふしぎでしょ?
日本古来の意味で魚のことを 『なな』って言ってたんですよ・・
それを漢字が入ってきたときに 当て字で魚 という字をつかったんですよ・・・
だから読みだけは
なな がのこったんですよね・・・ななの子でしょ たまごって・・・」
B「へぇぇぇ~~~・・・おもしろいなぁ・・
だけど子供はそれより3つおおいんですね?」
G「なんだよ・・それ・・・?」
B「だって・・・幼児言葉は・・おとと・・でしょ・・
10ひく7ね!!」
F「ぷっ・・・ははははははははは・・・はははは・・・」
G「・・・・バカ・・・・・」
酒グラス夏夜の灯りに流れ出し(のりも よしあき)





