norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

大晦日

 夜半に、中学からの友人Yの家へ。

     ♫ お酒はぬるめの 燗がいい 肴はあぶったイカでいい・・・

         しみじみ飲めばしみじみと 思い出だけが行き過ぎる・・・♪

               (『舟歌八代亜紀 作詞:阿久悠 作曲:浜圭介) 

 

私「お~い・・・居るかぁ・・・初詣に行こうぜ」

Y「おぉ・・・来たか・・・ちょっと待てよ。

   今、ちょうど年末歌の真っ最中だから・・・

      歌合戦終わったら行こうぜ。

        ♪フフフン~ のめばぁ~ しみじみとぉぉ~・・・」

 

私「なんだよ。もう飲んでんのかよ・・・」

 

Y「ははは・・・やくおとし・・・やくおとし・・・

   この歌聴くとさ、ほら高倉健と賠償千恵子の映画シーン・・・

     思いだすんだよなぁ・・・

       ♪なみだがぽろりとぉ こぼれたぁらぁぁ~・・・なんてね」

 

私「何が厄落としだよ・・・厄歳までにはまだ早いだろうが・・・」

 

Y「ことしの悪いこと全部の厄落としだよ。

   ま、あわてるなよ。

      神仏は逃げやしないだろうが。

            飲むか?  おせちもあるぜ」

 

私「あまり遅く行くと、混むんだぜ。電車だってぎゅうぎゅうになるんだから」

 

Y「大丈夫だよ。終夜運転してんだろ?

    乗れなきゃ次を待てばいいじゃないか。

    ほら、注いでやるから・・・飲めよ・・・

      年越しのお祝いだぜ・・・

    もうすぐ・・・除夜の鐘が鳴りはじめるしな・・・

      優雅なもんだねぇ・・・

          のんびりして・・・いいなぁ・・・

     ♪しみじみのめばぁ~ しみじみとぉぉ~・・・」

 

私「・・・・・・・」

 

    いま撞きていまの消え音に除夜の鐘(加倉井 秋を)