
♫ 人生楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて・・・・♪
大学の坂道を東洋法制史のハチヤ君と下っていた・・・
ハ「♪ じんせ~フフフンフ~くぅも・・・」
私「ははは・・・♪ 九もありゃ十もあるさ~・・・なんてね・・
どうしたのこまったことでもあった?」
ハ「え?ちがいますよぉ・・・もぉ・・・すぐちゃかすんだから・・・
今日はね水戸光圀の忌日なんですよ・・」
私「それは困った・・・印籠で悪者退治ができなくなるねぇ・・・」
ハ「またぁ・・・ええい・・・このコピーが目に入らぬか!」
私「うん?何の本のコピー?」
ハ「大日本史の序の部分なんですよ・・・」
私「ああ・・・あの黄門さんが編纂したっていうやつ・・・
『元禄十五年極月十四日夜の事也』 ってね」
ハ「なんです?それ・・・赤穂浪士?」
私「正岡子規の俳句でね・・・
職場の先輩で国文学の先生からおしえてもらったんだよ・・・
歴史的事実を俳句にしたんだってさ・・
光圀と同じくらいの時期のできごとだしさ?」
ハ「へぇ~~~さすが国文学の先生・・そんな句をねぇ・・・
だけど・・残念でした・・・
大日本史は神代の神武天皇から南北朝統一の後小松天皇の時代までしか
記述されていないんです・・・
だから江戸時代は対象外なんですよ・・
『あの中に蒔絵書きたし宿の月』(芭蕉) ってね・・・」
私「え・・・?」
ハ「大日本史のなかに・・葵のご紋を書くのがいいかどうか・・
なんて・・ことでしょ・・・」
私「ハハァーーー!!!!」
ハ「・・・・(バカ)・・・・」
水仙に蒔絵はいやし硯箱(子規)