♬ 春高楼の花の宴 めぐる盃 影さして・・・・・
秋 陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数みせて・・・・
昔の光いまいずこ・・・・・♪
昭和58年ごろの、秋昼休み。
後輩のハチヤ君と大学地下食堂へ向かって、坂道を下っていた。
大学ブラスバンド部が大会に向けてであろう、大きな音でラッパをふいていた。
ハ「ははは・・・本格的に始まりましたね。
ブラバンの定番、荒城の月
♪フフフゥンフ ひかりぃ~ 今いずこぉ~・・・」
私「うん・・そうだけど・・
いつも思うんだけどさ、
これ始まりの歌詞は春高楼の花の宴だろぉ・・・
秋にふさわしいのかねぇ・・・・」
ハ「う~ンン・・・いいんだと思いますよ・・・
テーマは観月ですもん・・・
だから2番は『秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の・・』っていうことでの、
おとこの哀愁歌でもあるんだし。秋と月ってことでもぴったりでしょ」
私「男泣きねぇ・・・」
ハ「・・・(男泣きって・・・もぉ・・・そんなこと言ってない!!!)・・・・・」
仲秋や月明かに人老いし(高浜虚子)