norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

夏至

 

   ♬ Somewhre over the rainbow way up hight     

      There’s a land that heard of once in a lullaby・・・・

                   If happy bluebirds fly・・・・♪

         (OVER THE RAINBOW, 作詞  HABER GEY, 作曲 ARLEN HAROLD)

 

  大学の坂道をしゃれ者Oと下って地下食堂へ向かっていた。

 

O「♪フぅンフン おーばーざれィンボーー ゥェイァ・・・・」

私「おぅ・・ご機嫌だなぁO。鼻歌にまで虹がでてるのか?」

 

O「はは・・・昨日で、レポート原稿ができてさ。ちょっと気分がいいんだよ。さすが、夏至だよなぁ」

私「気分がいいのは分かるけど、夏至と何の関係があるんだよ?」

 

O「知らないのか?夏至は昼と夜の時間が同じになって、

    ここから本格的な夏になるじゃないか。

  ひとの心がウキウキして、世界中でこの日に夏に向けてのお祭りがあるんだぜ。」

 

私「そうなのか?」

O「ああ。有名なのは北欧のお祭りでさ。

   スゥエーデンでは『ミッドサマー』のお祭りで、

    メイポールっていう柱を作って花輪をかざってお祝いをするんだぜ。

   フィンランドでも休日になって、恋を唄う季節だっていわれてたり、

   ポーランドなんかでも女性が花輪を川に流して男どもに拾わせて恋を語る

                 っていうようなお祭りがあるんだよ」

私「へぇぇ・・・・・」

 

O「ということで俺は今、北半球に居るのさ。

  とするとだな。まだレポートが未完成のお前は、

         さしずめ、南半球に居るんだろうな」

私「なんでだよ?」

 

O「考えてみろよ。南半球は逆の気候だぜ。

   今日、南半球は冬至だよ。これから暗くなる・・・・」

 

私「・・・・(うるせぇ)・・・・」

 

     夏至の日のはんぱに終る書き仕事(能村登四郎)