♪ ど~こかで~ だ~れかが~ きっと まって いてくれる~
雲はやけ 道はかわき~・・・・
きっと お前は 風のなかで 待っている ♬
やっと、暖かくなってきた3月のことである。
はじめて、このテレビ劇をみたとき三つびっくりしたのである。
まず、テーマ音楽。
時代劇のテーマ音楽とはおもえない歌で「なんじゃこりゃ・・・・?」というもの。
つぎに、歌をはじめて知って、・・・・え、カンツォーネでもあるまいに・・・・なに、この歌い方・・・・。
最後は、主人公がながいながい楊枝をくわえて
「あっしにゃ かかわりあいの ねえことで ござんす」と必ず吐くセリフ。
私の第一印象は、アメリカハードボイルドアクションの日本語版かとおもったものである。
3月くらいになると、何やら慣れもあって、おもしろいのである。
いままでのような、勧善懲悪のヒーローとはちがって、むりやり争いに巻き込まれる主人公・・・
そこには何か希望があるわけでもなく・・・といった形ですすんでゆく。
Yと話していて。
Y「あの、木枯し紋次郎が大人気になってるなぁ。なんでだろう?」
私「うん・・・ま、世相を反映してるからじゃないか?」
Y「どういうこと?」
私「世の中がゆたかになってきてさ、みんなが自分のことで精いっぱいで生きてるのに、周りの何かに巻き込まれて、しかたなく、首をつっこんでゆくっていうのがさ」
Y「暗いよ、おまえ」
私「あっしにゃ かかわりあいの ねえことで ござんす!!」
Y「ばか!!」
うすうすと僕の睡りが匂ふかな(林桂)