norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

れんげ草

 ♬ 山のふもとの ちいさな村に 

           咲いたかわいい れんげ草よ~・・・・・

      えくぼがかわいい娘だあったね~・・・・ 

             おぼえているかい れんげ草~ ♪

                  (歌:ビリーバンバン 作詞・作曲:安東久)

 

 大学で、この歌をくちづさんでいると、悪友のMが、

「のりもぉ、好きだなぁお前。そういう、かわいらしいというか、少女チックと言うか・・・・」

私「いいだろぅ、好みなんだから」

 

M「ではだな、れんげ草っていうのは、野の花だと思うか?」

私「そうだろぅ?うちの近くの田んぼなんかでも、春になったらきれいな赤紫いろのじゅうたんになってるぜ」

 

M「ばかだなぁ。それは田んぼをつくってるひとが、刈り入れが終わった後に種を撒いてんだよ。自然にはえてくるものじゃないぜ」

私「えっ、種をまいてんのか!!」

 

M「そりゃそうだよ。大変なんだぞ。それに、なぜれんげの種をまいて花盛りにするかっていうと、つぎのコメ作りの前に、れんげを耕運機なんかで掘り返して、混ぜて、田んぼの肥料にするからなんだぜ」

私「えぇぇ、そんなに実用的なものなのか?」

 

M「そうさ。だから、歌のような情景で咲くれんげ草っていうのは、ないかもしれない。まさにメルヘンになるわけさ」

私「うん・・・そうかぁ・・・。で自称詩人のお前としては、この歌詩はどう思ってる?」

 

M「うん、悪くない」

私「なんだよそれ・・・・・」

 

         いちめんのげんげに風の波起伏(上村占魚)