昭和51年ころ、テレビ番組では森光子、堺正章主演の『時間ですよ』という、銭湯を舞台にしたドラマが放映されていて、その中で、アイドルの天地真理が出演して大人気を博していた。
大学で同じゼミ生たちとの話し。
A「さむいなぁ、こんな日は早く風呂にはいってあったかい布団で寝ちまうのが一番だよなぁ」
B「自宅通学はいいよなぁ・・・。俺なんて下宿だからここ3日ほど銭湯に行ってないぜ」
C「きったねぇなぁ、駅前にあるじゃないかぁ、すぐ行けるだろぅ?」
B「そんなこと言うがな、お前、銭湯にいくって、どれだけ面倒だかわかるか?それと、風呂代って幾らか知ってるかよ」
D「たしか・・・60円くらいじゃないのか?」
B「お前、何年前の話し、してんだよ。今じゃ120円するんだからな。オイルショック以来、銭湯代は上がってんだから。それに、シャンプーをするときは、追加料金で
10円払わなきゃならないんだからな」
A「え、なんで?」
B「はやりの髪型って長髪だろ。頭を洗うときに、男だって、女と同じにお湯をバンバン使うから、風呂屋がたまらないんだってさ」
A・C・D「そうかぁ・・・」
B「それに、このあたりの風呂屋には天地真理はいないからな!!」
うん、なるほど・・・・・・
町内に枯木と月と銭湯と(高澤良一)