norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

冬将軍

 昭和52年は豪雪の冬であった。

2月のある日、天気予報を聞いているとアナウンサーが今季3度目の冬将軍がやってきます、と話している。

 

 さて、冬将軍?

よく聞く言葉であったが、語源は何だっけと思いながら2・3日過ぎて、悪友たちと、はなしていた。

 

私「なあなあ、天気予報で冬将軍がやってくるって言ってるだろぅ?」

K「ああ」

 

私「あれはなんだっけ」

K「大型の寒気がやってくるのをそう言うんじゃないか」

 

私「それはそうだろうけど、なんで冬将軍なんだよ?」

K「日本なら北極の方から大型の寒気がやってくるんだよ。だからロシア生まれの寒気だろ。たしか、ナポレオンがロシアを攻めたときに大寒波のために負けたっていうじゃないか。あれだろうぜ」

 

M「それさぁ、俺、しらべたことがあるんだ。19世紀にナポレオンがロシアで敗退したときに、イギリスの新聞が『general frostにナポレオンが負けた』って書いたんだってさ。そのgeneral frostを日本人が『冬将軍』って訳をつけたのが始まりだそうだよ」

K「うん?だけどfrostっていったら、霜とか凍り付いたっていうぐらいの意味じゃないか?」

 

M「それは、直訳だろぅ?大型の寒さを擬人化して敵をやっつけるっていう迫力からいえば、『冬将軍』って言う方が迫力があって、良い訳じゃないか?」

 

なるほどなぁ、おおおおぉぉぉ 寒い~~~

将軍にわれわれのような一兵卒は、かないません。

 

      冬将軍声を嗄らして何を下知(高澤良一)