2月の初旬、部屋でこたつに入って、本を読んでいると、ラジオの天気予報で『今日は寒の明けです』とアナウンサーが告げている。
「うん?」と不思議に思って、調べてみることにした。
寒の入りというのはよく聞くのだが、
『寒明け』というのは、わたしには、あまりなじみがなかった。
一年でもっとも寒い時期の寒が明けることをいい、およそ立春をむかえることで寒があけることになるという。たいていは、2月の4日・5日だそうである。
うんそりゃまぁ、入れば出るわなぁというのがわたしの感覚であったが、まだまだ寒いじゃないかぁというのも感想である。
さらに調べてみると、寒時の小寒から大寒にかけては、この時期に汲む水を『寒の水』と呼んで、お酒・醤油・味噌などを仕込むのによい時期であること。
武道などでは、寒の時期に習い始めると上達するということで、寒げいこが盛んにおこなわれること。
貝のカキや野菜の水菜などが旬でおいしくなること、などであった。
そのとき、階下から母親のごはんできたよぅの声が。
おなかが空いているので、しめたと思い降りてゆくと、
なべ・・・しかし、湯どうふ・・・・
私「なんだぁ、とうふかぁ・・・・」
母「ぜいたくいわない!!旬の水菜がいっぱいはいってるから、おなかいっぱい食べなさい!ごはんも、いっぱい炊いてあるからね、お代わり自由!!!」
私「・・・・ああぁぁ~・・・こんやは飯腹かぁ・・・・・」
『こってり』を期待していたわたしがバカでした・・・・・。
寒明けの更に寒さのくり返し(高浜年尾)