正月3日は『三が日』である。
そんなことわかってるじゃないかと、言うなかれ。
われわれは、子どもの頃から、たとえば「さんがにちは何するの?」などと、友達と言い合ったものである。
ところが、ある報道によれば、令和時代のこどもに、おなじ質問をすると、「三が日って何?」という返事が返ってくることがあるのだとか・・・・・
正月の1日、2日、3日を三が日と呼ぶ。
なぜか、何をするのか、などと、考えたことはなかった。
調べてみると、宮中祭祀の『元始祭』が起源であるといわれているらしい。
明治期に1月3日に皇位の元始を寿(ことほ)ぐことから、戦前までこの日を祝日としていたが、その祝日が廃止されても、1・2・3日の正月休みを表すことになり、日本人の三という数字の好みとも相まって、慣習上の『さんがにち=めでたい祝日』となったということらしい。
よく、おやじなどからは、この期間は、歳神さまが家におられるので、そうじをすることや、包丁を使うことなどは禁止だと言われた。
昭和48年ころの大学生時代。
中学からの友人Yと初詣に出かけた。
お参りを済ませて、帰宅途中に疲れもあって喫茶店に入った。
2人ともモーニングセットを注文。
コーヒーと厚切りトーストが運ばれてきた。
ふたりでいろんな話をしながら、さて帰るかぁと伝票をみると、
「おい・・・・ふたりで2千円だぞ・・・・」(普段ならせいぜい600円ほど)
「えぇぇぇ・・・・しまった、まだ正月料金かよ・・・・・」
三が日ですもん・・・・(天のこえ)
人間の息のあつまる初詣(本宮哲郎)