norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

てなもんや三度笠

  ♪ いきてぇる~ かぎりわぁ~ どこをまぁでえぇも~ 

             さぁがしつづける こいねぐぅぅらぁ~

       ・・・・・ほねまでぇ ほねまで 

               ほねまで あいして ほしいぃぃのぉよ~ ♪

 

 城卓矢が三度笠の旅人すがたで歌っている。

 ここは、大阪の朝日ホールである。

 

 わたしが中学生のとき、『てなもんや三度笠』の公開録画の参加募集に、はがきで申し込むと、なんと、みごとに当選したのである。

 

 当日、わくわくしながら、姉と市内のこの会場にやってきた。

このときの劇内容については詳しい記憶はない。

 

 しかし、主演の藤田まこと白木みのるが衣装とともにライトに照らされてキラキラしていたのが忘れられない。

まさに『総天然色』(言い方が古いが、言い換えればフルカラー)である。

 

 音楽もすべて生演奏であった。

テレビとはまったくちがう、すべてがすぐそこで生で動く感覚、圧倒的な臨場感である。

 

 1時間近くの録画演劇後、会場に灯りがついても少しぼぉぉっとしている私に、

つきそいで、いっしょに来た姉の

   「さ。帰るよ!」という声が遠くから聞こえた。

 

 冬休みに入った12月の金曜日であった。

 

       喜劇みて軽き疲れや冬銀河(白川保子)