昭和49年に友人と家でテレビを見ていた。
すると、越路吹雪が『枯葉』を歌っている。
♪ あれは遠い想い出・・・やがて消える灯影も・・・・・・
木枯吹きすさび・・・・ラララ・・・
暮れゆく秋の日よ・・・♪
(岩谷時子訳詞)
私「これ、シャンソンだよなぁ」
A「ああ」
私「そんなのわかってるよ。演歌とかポップスとかフォークソングとか、クラッシックとかあるじゃないか。どうちがうんだよ」
A「いいかぁ、まず、シャンソンってフランス語。意味は『歌』っていうこと。二つ目はフランスの歌が起源ということ。だから、フランスの国歌になっている『ラ・マルセイエズ』も広い意味でシャンソンになる。だからフランス起源の歌はすべてシャンソンなんだよ」
私「ふうぅぅん。だけど、音楽としての特徴はないのか?」
A「まあ、日本じゃ1960年代にフランスではやった曲を、シャンソンっていってるにすぎないのさ」
私「じゃあ、特徴がわかんないじゃないか」
A「ああ、だけど日本人ってロマンチックなのがすきだろぅ?お前みたいに。だからそういう種類のものが日本でうたわれているんだよ。ある意味、『枯れ葉』なんかだけを、シャンソンだって思ってんだよな」
なるほどなぁ・・・・
ひとり聴くシャンソンに酔う夜半の秋(山火白沙)