norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

ちいさい秋みつけた

 たまり場で悪友たちとはなしている。

 

A「なあ、なあ、なぜ11月がNovemberか・・・・」

B「ストップ!!やめろよ、つまんねぇ。英語語源の月順講義なんか、なにもおもしろくねえだろぅ」

 

A「うんじゃあ、童謡の『ちいさい秋みつけた』の起源ならどうだ?」

B「お、それなら聞いてやる」

 

A「あの歌はサトウハチロー作詞だってのは知ってるだろぅ?」

B「ああ、そうだっけか」

 

A「サトウハチローって、父親が作家の佐藤紅緑なんだよ。ハチローは小さいころ、やけどで大けがをして、家のなかに籠って生活してたんだってさ。そのとき、母親と一緒に秋を過ごした時に、外で子供たちが鬼ごっこして遊ぶ声や、モズが高い声で鳴くのを聞いていたんだってよ。その情景を大人になって詩にしたんだっていわれてるよ」

 

B「へええ、よく子供の頃の情景をおぼえてられるよなぁ 」

 

A「うん。なんでも、ハチローの実母はそのあと紅緑と離婚してるんだよな。やっぱり、そのとき、こどもっていうのは、母親との思い出っていうのが、特に忘れられないんじゃないのか」

 

B「わかった。だけど、なぜ小さい秋なんだろうなぁ?」

A「ばかだなぁ。童謡だぜ。大きな秋じゃかわいくないだろ」

 

    ♪誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた

         ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた・・・・♪

 

      秋の夜やあまえ泣き居るどこかの子(杉田久女)