norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

立冬

大学のたまり場で。

A「きのうさぁ、テレビの天気予報でこよみの上では冬になりました、って言ってたけど、あれはどういうこと?」

 

B「ああ、きのうが立冬なんだよ」

A「立冬って?」

 

B「まあ言やぁ、立春の反対さ」

C「手荒い説明だなぁ」

 

B「じゃあ、どういうことだよ」

C「詳しくは知らねえけど、むかしの1年の区分方法だよ。1年を春夏秋冬の四つに区分するんだよな」

 

A「うんうん」

C「その各季節を六つに分けて、全部で24分割するから、これを二十四節気(にじゅうしせっき)っていうんだ。そのなかの区切りのひとつが立冬で、ここから冬が始まるんだってさ」

 

B「やっぱり、たんなる立春の反対じゃないか」

C「そりゃまあ、そういう面もあるけどさぁ。季節にかかわる仕事、たとえば農魚業や山仕事をするひとたちにとっちゃあ、ここから冬支度が始まる区切りの意味があるだろ。その点でも、ある意味だいじな季語なんだぜ。まあ、立春ほど華やかな感じはないけどさぁ」

 

B「うぅぅん・・・・」

 

      ことごとく冬に入りたる吊るし柿(石田勝彦)