norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

秋は夕暮れ

 大学の図書館前の広場で。帰宅の待ち合わせ場所でもある。

A「うわぁ、西の空が朱に染まってるぜ。あしたもいい天気だろうなぁ」

B「うん、帰るか」

 

A「ああ。秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ・・・・とび急ぐさえ あわれなり、か」

B「おい、また枕草子かよ。しかしまあ、よく覚えてるなぁ」

 

A「うん、これ大学入試の必須暗記文じゃないか」

B「それにしたって、今の状態じゃあ、必要ないだろう?」

 

A「そんなこたぁないさ。この『鳥の寝どころへ行く』っていう部分、俺たちの今の状態にそっくりじゃないか」

 

B「おい、俺たちはカラスかよ」

ははは、あまり変わりないと思うがなぁ・・・。

    かぁ~ かぁ~

 

      たたなはる夕焼けのみが野の富か(香西照雄)