9月末、語学クラスが一緒の友人が、ふらふらで教室にやってきた。
授業がおわって、聞いてみると、岸和田だんじり祭りが済んで、やっと大学に来たという。
なんで、ふらふらになるまで、やるのかと聞くと。
「だってさ、あれはわれら岸和田っ子の晴れ舞台なんだよ。
江戸の昔から、だんじりを引っ張る、だんじりの方向替えの「やり回し」、屋根に乗って団扇で指示を出す。鐘や太鼓を鳴らす。あれすべてが、五穀豊穣のお祭りの大舞台なんだぜ。
だんじりの綱引きだって、小さいこどもから、おとなまで、みんなが、ひっぱって、地区地区で組があって、一番、二番って、だんじりの順番まできまってるんだから。それをひっぱって、おとこたちが一日中かけまわってるんだからな。参加しないわけにゃいかないんだよ。いえば、いのちがけで、だんじりを曳いてんだから」と、
むっとした口調で言った。
すまん、茶化すつもりはないんだ。
地区の神事かぁ。しかし、たいへんだなぁ・・・・。
当分、体がうごかないだろうに。
わが町にして秋祭りあることを(稲畑汀子)