norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

前期試験終了

 試験終了のベルとともに、仲間たちが、たまり場の広場に集まってくる。

残暑の真っただ中。

 

A「あつい!あつい!」

B「ああ、蒸し風呂教室だもんなぁ」

A「集中できないなぁ。それに全然できないや」

B「それは、おまえの勉強不足!」

A「そう言うなよ。きのうは、徹夜でがんばってんだから」

B「ま、一夜漬けしても、できるかどうかは別ものだからなぁ」

 

 わいわい、言いながら、みんな片手に紙のジュースあるいはコーヒーを持っている。そこへ、Cが正門の方から走りながらみんなのところへやってきた。

 

   開口一番

C「お~い、A・B、ドイツ語Ⅱさ、この教科書のどの部分が試験に出た?教えてくれよ」

A・B「うん?たしか、18ページから20ページのドイツ文だったとおもうぜ。

だけど、お前のドイツ語の先生と俺たちのドイツ語の先生はちがうじゃないか。ここが出るとはかぎらないだろう?」

 

C「いいよ。先生が違ったって、重要な部分って同じだろうから、違う先生でもそこを出題する可能性が高いだろう?ヤマ張りさ!!よし、ここを中心に覚えていこう」と、教室へ向かった。

 

 やれやれ、はずれたら、どうすんだよ・・・・

 

      人散って言葉残れり萍(うきくさ)に(清水冬視)