norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

夏のおわり

 映画音楽が流れている。

コーヒーのいい香りを口に含みながら、ページをめくると、主人公の女性が自分の部屋で別れをつげられるという場面であった。

ここで、1時間ほどすごしている。

 

 今日夏休みが終わろうとしているのだ。

さて、帰るかぁ。

 

 夏休みに家にいて暇なときに、涼みがてら歩いて20分ほどのパーラー喫茶に来て、漱石の『虞美人草』をよんでいた。

 

 きょう、うまい具合にさいごまで読み終えたのである。

ああぁ、ややこしい文章だなぁ。

漢文の多いのにも閉口した。

 

 暑い夏に、家で読む気力のないときに、この喫茶店で読み続けただけは成果と言えようか。

 

 外へ出ると、一時ほどの暑さはなく、道の途中で、ひぐらしが鳴き始めていた。

さあ、あしたから学校かぁ。

 

    いそいでもどるかなかなかなかな(種田山頭火