昭和49年8月30日、東京三菱重工ビルで爆破事件が起こった。
昼休みのことであり、テレビラジオで臨時ニュースが流されていた。
死者も出ている。
夏というのは、事件事故が多い。
しかし、これは異常である。
わたしは、どうしたんだろう、
ガス爆発でも起こったのであろうかと思った。
というのも、大阪人は、4年ほど前、大阪天六で大きなガス爆発事件を経験しているからであった。
都会で爆発事件が起こると大変なことは、経験済みである。
とにかく、ひどい混乱が生まれ、医療問題、交通障害、災害復旧、生活の混乱、などなど覚えているだけでも数十以上の困りごとがあった。
夕方になって、事件のあらかたが分かってくる。
政治的信条による過激派集団の、いわゆるテロ事件である。
「あんたらの思想のために国民みんなを巻き込むなよ。卑怯者!!!」
というのが、ほぼ国民全体の意見で、
いやな、はちがつのおわりとなった。
事件に巻き込まれたひとたちのご冥福を祈り、傷の回復を願うばかり・・・・・
黒揚羽邪心にはかにはばたきて(藤原たかお)