8月のある週末土曜日に、Kの家に1泊で遊びに行った。
Kは一人っ子で、両親が共働きで、この日はご両親二人ともが留守であった。
Kの家でわたしとMもやってきて、3人ではなしをしながら、することがないので夜まで、麻雀をして過ごした。
わたしは、二人に教えてもらいながら、さんざんな結果で敗れた。
3人そろって、ごろ寝をして朝を迎えて、食事をおえてコーヒーを飲んでいると、Kのおとうさんが帰ってきた。帰宅するなり、麻雀台をみて、
「お、カモがきてるな。おれも入れてくれよ。よし、二回戦といこうぜ」
とお父さんがのたまう。
Kは「おやじ、やるのかよ。いいけど、半ちゃんだけな。それとMとノリモにはハンデが必要だからな」
「わかったよ」とお父さんの答え。
そこから約1時間ほど、マージャンが続いた。
面白いもので、4人打ちになると、そう簡単には上がれない。
それと、お父さんのように強い打ち手が入ると、かえって、勝ち負けが分散する。
最終的に、初心者のわたしでも、ハンデのおかげでプラスマイナスゼロで終わった。
半チャンをおえて、お父さんはマイナスであった。
くやしそうな顔をして、
「おい、昼めしおごってやるから、もう半チャンしようぜ」
Kが、「だめ!!夜勤明けなんだから、もう寝ろ!!」
いい親子である。
なにか兄弟みたいだ・・・
肌脱ぎや麻雀牌を取り落し(嶋田麻紀)