norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

あるとき ないとき

 大阪のしにせ中華料理屋のCMに、お笑い女性芸人が出てきて

「あるときぃ ないときぃ」といって、豚まん(関東では肉まん)があれば、大笑いして喜び、ないときにはしゅんとしおれるという映像が流れる。

 大阪では、人気CMのひとつである。

これを見て、大学の夏季合宿で勉強した代理制度を思い出した。

 

 代理というのは、本人の代わりに、売買などの法律行為を行なう制度である。

A(本人) B(代理人) C(相手方)という相互関係で示される。

A・B間で代理権があれば効果発生、なければ無効である。

まさに、「あるとき、ないとき」なのだろう。

 

 ところが、人間社会では、そう単純ではなくて

「あるかないかわからない」という場合が出てくるのである。

 

 これを表見代理という。

ちょっと見、代理人のようにみえるが、実は代理人ではないというのである。

だから、A・C間で問題となり、どう解決しようかというのが、法の制度であり、微に入り細にわたって解説される。

 

 落語の江戸っ子なら、啖呵をきって、

「しろくろ、はっきりしろおぉぃ!!」と叫ぶ場面であろうか?

 そんな簡単なものじゃないんだよ!のりも!!と誰かが叫んでいた。

     

       八月も曖昧の裡に過ぎ去れり(相生垣瓜人)