大阪のしにせ中華料理屋のCMに、お笑い女性芸人が出てきて
「あるときぃ ないときぃ」といって、豚まん(関東では肉まん)があれば、大笑いして喜び、ないときにはしゅんとしおれるという映像が流れる。
大阪では、人気CMのひとつである。
これを見て、大学の夏季合宿で勉強した代理制度を思い出した。
代理というのは、本人の代わりに、売買などの法律行為を行なう制度である。
A(本人) B(代理人) C(相手方)という相互関係で示される。
A・B間で代理権があれば効果発生、なければ無効である。
まさに、「あるとき、ないとき」なのだろう。
ところが、人間社会では、そう単純ではなくて
「あるかないかわからない」という場合が出てくるのである。
これを表見代理という。
ちょっと見、代理人のようにみえるが、実は代理人ではないというのである。
だから、A・C間で問題となり、どう解決しようかというのが、法の制度であり、微に入り細にわたって解説される。
落語の江戸っ子なら、啖呵をきって、
「しろくろ、はっきりしろおぉぃ!!」と叫ぶ場面であろうか?
そんな簡単なものじゃないんだよ!のりも!!と誰かが叫んでいた。
八月も曖昧の裡に過ぎ去れり(相生垣瓜人)