norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

ひとを撥(は)ねた?

 うわあああああぁぁああ・・・・・・

急ブレーキが踏まれる。あと1秒遅れたら、歩行者をはねていたであろう。

その横断者はにらみつけながら、渡っていった。

 

 助手席で

「のりも!!!どこみてんだよ!!ばか!」と、Kが叫ぶ。

うしろからも、Sが

「おい、どうしたんだよ。死ぬかとおもった!!」と青い顔をしている。

 

 鳥取市内での、できごとである。

わたしと、KとSの三人で大阪から島根まで車で合宿に参加することになった。

Kが、「のりもぉ。運転の練習を兼ねて、車で合宿にゆこうぜ」というので、

その案に乗ったのである。

 

 Kの方が運転はうまいので、3対2(Kの方が多め)の割合でKとわたしとで運転してゆくことになった。

高速道を走って、スピード感がくるっていたのと、前方に信号がない。

そこで、油断して、前方の横断歩道を見逃してしまった。

 

 そのとき、KとSの声が急にして、あわててブレーキを踏むはめになったのである。

数分間、ときが止まった。

「すまん・・・」

 

 少し経って、Kが「さあ出発しようぜ」と言ったとき、

サイドブレーキをみると、直角にまで上がっていた。

あ、Kがサイドブレーキをひっぱり上げなかったら、いまごろ・・・・・・

 

     ハンドルの汗を拭ひて地図を見る(稲畑汀子