松田優作が拳銃で撃たれて死んだ!!
テレビドラマ「太陽にほえろ」でのはなしである。
「太陽にほえろ」は昭和の人気刑事ドラマで、石原裕次郎がそのボスをつとめるという設定で長期の人気を呼んでいた。
この松田優作がはいていたのが、ベルボトムのジーンズで、ニックネームで『ジーパン』と呼ばれる設定になっていて、彼の殉死シーンが大きな話題を呼んだ。
彼がジーンズ俳優の象徴のようになったことがあった。
昭和48年当時ジーンズが若者の間で大ブームとなり、アメリカなどの学生運動とも相まって、日本でもジーンズを着なければ時代遅れであるかのような錯覚にさえ陥ったのである。
反対に、われわれの「おやじ」世代からすると、あんなきたない、野営テント生地のズボンを履きやがって、とか、『ドンゴロス』(目の粗い麻袋をいうのだが)を着て
勉強なんかできるかぁ、など、マナーや衛生の点からも極めて評判が悪かった。
母親なども、ジーンズを買いにいってくると私がいうと、
「やめときなさい、あんたには似合わん!」とひとこと。
まったく・・・・・
結局、買って履いていると、あきらめたのであろうが、
ジーンズが洗濯機に入るたびに、
「ああ、みずを吸って重い、重い。色落ちはするし。もおぉお・・・・」
ということでした。
ジーンズのごはと乾きし厄日かな(大原教恵)