強かった!!前回ミュンヘンオリンピックの仇を討つかのような、圧勝である。
予選リーグ3勝無敗、すべての試合がストレート勝ちで、決勝リーグへ。
日立武蔵の監督である山田重雄氏がほぼ自軍の選手をしたがえて、エース白井貴子、セッター松田由紀子などの選手の大活躍によって、金メダルを獲得した。
宿敵ソビエトを15―7 15―8 15―2 という完封スコアで圧勝したのである。
後日、勝利の戦略を各専門誌が解説している。
いわゆる、ミュンヘンオリンピックのときに日本男子バレーが得意としたコンビネーションバレーであったそうだ。
山田監督はメンバーを徹底的に鍛えた。
やがて、普通に攻撃していては、オーソドックスで強い力のあるソビエトには勝てないことが分かり、白井選手にクイック攻撃でも最も難しい、トスをネットと並行に上げてブロックを崩す「光攻撃」を完成させた。
決勝日当日、予想があたり、日本のいわば奇襲攻撃が大成功を収めたそうである。
牛若丸と弁慶をふっと思いだした。
フィクションではあるが、大男の弁慶に牛若丸がふわりふわりと五条大橋の欄干を飛び回り、弁慶をねじ伏せる。痛快そのもの。
日本人はこのようなはなしが大好きであり、これをバレー女子が、そのまま実現したのである。金メダルばんざい!!
♪ 京の五条の橋の上 大の男の弁慶は・・・・牛若めがけて切りかかる・・・♪
(文部省唱歌)