昭和52年7月超人気女性グループキャンディーズの解散コンサートがあった。
ファンの間では解散話があったとき、激震が走り、
彼女たちの
『ふつうの女の子にもどりたい』
ということばが、流行語のようになった。
サークル活動でひさしぶりに、みんなと会う日がある。
というのも、わがサークルでは、法学の勉強は理論だけでなく、実践がともなわなければ意味がないというのが、モットーで、ある期間、土曜日を使って、無料の『市民法律相談』を開いている。
そのため、サークル員はその会場に出向いて、相談会でのしごとをしなければならないのである。
相談は顧問の先生および法曹となったOBの協力を得て、4年生を中心にして相談会が開かれる。
1年生、2年生は、いわば「つくえといす」の配置などの下準備と事件を記録する書類作成に追われる。
相談会後には、相談についての勉強会が開かれる。
すべてが終わったときには、緊張も加わって、頭がぼぉ~としている。
会場で解散となって、学生全員にほっとした表情が浮かぶ。
そのとき、われわれ悪友仲間は、帰りの喫茶店で、『ふつうの学生にもどりたぁ~い』と言ってふざけていた。
こら!お前らふつうの学生だろうが(天のこえ)
汗光り寄合会題目高々と(吉野信子)