令和4年7月8日、おどろきのニュースが舞い込んだ。
元総理大臣安倍晋三氏が、41歳のおとこの凶弾にたおれた。
このブログが昭和50年前後をテーマとしていることからすると、この記事はきわめて例外のものとなる。
安倍氏自身がわれわれと同世代であり、同じ時代に青春を送ったことのいわば同世代日記として、ここは特別レクイエム記事としたい。
かれは大学時代、法学部に学びアーチェリークラブに所属していたようだ。
われわれの時代、アーチェリーというのは、運動部のなかでもあか抜けたスポーツで、ちょっとした高級感のあるスポーツとして有名であった。
なぜかといえば、アーチェリーという洋弓で的(まと)を射るというのは、何かしら機械的で高級な競技のようで、的も色を変えた点数表示のもので、しゃれているという感覚がぬぐえなかった。
わたしは、高校生になって、はじめてアーチェリーというスポーツ競技があることを知り、目の前でみたことがある。
最初の感想が「へええぇ、おしゃれなもんだなぁ」ということで、同級生のアーチェリークラブ所属者は、しゃれ者の「ぼんぼん」が多く、さもありなん、という感覚をもったことが忘れられない。
安倍晋三氏が総理となり、そのプロフィールが新聞で紹介されたとき、大学のクラブ活動がアーチェリーであることを知り、またも、「さもありなん!」と思った。
同世代のひとりが、また、逝った・・・・・。
こころより、ご冥福をお祈り申しあげます。
若殿の片肌ぬきや弓はじめ(正岡子規)