大学3年生になると、体育実技がなくなる。大学へきて、講義をきくなど、座ってばかりいるとどうしても運動不足になって、無性にからだを動かしたくなる。
大学事務室にゆくと、グラブとバットをかしてくれるので、手続きをして数人でソフトボールをすることになった。
さて、数人をふたつに分けて勝負をするのであるから、負けた側に罰を与えようということになった。
何を罰ゲームとするか、そのとき、グラウンドの横に献血車が止められていて、献血を呼びかけている。
Fが「あれにしよう」と献血車を指さす。
みんなが、「ええっ、負けた側が献血するのかよ」
F「ああ、運動をして社会貢献!!ナイスだろぅ」
みんなが、黙る。
よし、開始。みんなが必死となった。もし、負ければ疲れたうえに、献血しなければならないといういわば二重苦である。
そして、Fの側が負け。
Fは自分が言った手前、率先して、献血に向かった。
しかし結局、このソフトボールのあと、参加者全員が献血車へむかっていた。
小一時間後、献血のお礼のトマトジュースを持って、みんながたまり場にやってきた。
開口いちばん
Fが「やっぱり、しんどいわ・・・・・」
場所あれば球遊びして梅雨晴れ間(山田六甲)