norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

五月病?

 われわれの大学時代にも、五月病という「やまい」があった。4月の新年度のいそがしさから解放され、ひと息つくのが4月末からはじまるゴールデンウィークである。

 ゴールデンウィークが終わると、大学へ出てこない学生が多くなるのである。これは、一種の学生の大学への慣れや飽き、あるいは、なんとなく感じるつかれ感が、いわば、登校拒否をうみだす。これを五月病というのはご存じの方々は多いであろう。

 

 大学の大講義室での授業が4月開始時には、満杯で立ち見の学生受講者が出ることもあったのが、5月の中旬になると、同じ授業が、十数人のパラパラとした人数しか集まらないということすら起こるのである。

しかし、大学構内は、わりあい学生であふれかえっているのである。

 

 こうしたなかで、校内の中庭には、おおくのグループが集まり雑談をしている。そのあるグループのひとつに、

 

 ひさしぶりに登校してきた学生が、

「おーい、マージャンに付き合う奴おらんか?」と聞いてくる。

グループのなかの数人が手をあげて、マージャンをすることになったようだ。

 

 マージャンに加わらず、残った学生が、

「おいおい、つぎの○○先生の講義どうするんだよ」と、マージャン参加者に声をかける。

 かれらいわく、

「きょう、俺、五月病!!」

おい、それは五月病とはいわんぞ(天の声)。

 

  葉桜や 白粉つけて さびしけれ (山口青邨