norimoyoshiakiの日記

新たに、ブログを開設しました。大学時代のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

憲法記念日

 5月3日は憲法記念日の休日である。われわれのころ、憲法というのは理念的なもので、それほど身近なものとの感覚はなかった。ただ、憲法が施行された日だなぁというぐらいである。しかし、戦争に関わった親世代や戦後の焼跡派にとっては、感慨深い法であるようだった。

 

 特に、憲法の「平和主義」との関係で、日本を守るために何が必要かということにつき、議論が白熱する。

 

 こういう時期に、法学部1年生がはじめて勉強するのが、憲法9条と関係する「砂川事件」である。この事件は、住民が米軍基地反対デモのなかで、基地の柵をこわして基地内に入り込んだため、日米安保条約にもとづき刑事告訴されたというものであった。   

 

 最高裁は安保条約が憲法9条に違反するかどうかの判断はせず、被告人たちの行為は、処罰することが正当であるとした(昭和34年12月16日判決)。

 

 この判例は、日米安保憲法に違反するかどうか(違反すれば、デモ隊は憲法違反の基地に侵入しても、違法なことをしたことにはならないから、無罪となるというのである)、大きな問題なのであるが、その判断をすることは、政治判断と大きくかかわるので、最高裁判所三権分立の観点から、これをおこなわないといって、純粋に条約にもとづく違法行為をみとめたのである。

 

 こうした最高裁の考えを「統治行為論」というのだと知った。法律を真正面から勉強しようとおもっているとき、この考えによって、『肩すかし』をくったような気がしたものである。

 わが同級生たちも、条約が違憲なのか、合憲なのか、はっきりさせろよ。という意見が多かったようである。

 若い! 今の彼らなら、どう言うであろうか?

 

  人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に にほひける 

                           (紀貫之