norimoyoshiakiの日記

大学時代のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

名前を売ったら2万円

 昭和53年の春、おもしろいことがあった。女優のYがテレビ番組のオークションで、売るものがないといって、自分の芸名を売ったのである。1円から始まって、結局2万200円で落札された。

え、名前って売れるの?とわれわれ学生の間で話題になった。

「なんか、桂春団治の女版みたいやなぁ。春団治が芸名をカタに借金したのと同じやろ」というやつ。

「しゃれ、しゃれ。テレビやからできるんやろ」というやつ。

「あかんのちゃうのん。名前なんか他人には何の価値もないやん」というやつ。

「商売人の看板売るのといっしょやろ。できるんちゃうか」というやつ。

「あかんやろ。名前は売ることを前提にしてないし、法にそんな規定ないやん」というやつ。

カンカンガクガクであった。

けっきょく、戸籍上の名前のような、その人の固有本来の生活にかかわる戸籍名は売ることができないが、芸名や雅号あるいは商号などの名前は、売手・買手が納得しているなら売ってもいいだろうというのが、大方のかんがえであった。

今、スポーツ競技場の命名権を企業が普通に売っている。時代というべきであろうか。