norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月のおわり

昭和52年は大豪雪の年で、北国では大雪で大変であった。 大阪は30日には一日中雨であったが、気温は13度と、わりと暖かい。テレビを見ていると、桜前線が徐々に北上していることが解説される。 私は、ああぁ・・・・桜だいじょうぶかなぁ・・・という…

木枯し紋次郎

♪ ど~こかで~ だ~れかが~ きっと まって いてくれる~ 雲はやけ 道はかわき~・・・・ きっと お前は 風のなかで 待っている ♬ (「だれかが風のなかで」作詞:和田夏十 作曲:小室等) 上條恒彦が歌う、木枯し紋次郎の主題歌が流れてくる。 やっと、暖…

よみ方

♪ たいらばやしか ひらりんか いちはち じゅう の もっくもく ひとつと やっつで とっきっき~ ♪ (落語「平林」より) テレビをみていて、落語家が泣きながら、大声を出している。 もちろん、演技ではあるが、やはり真に迫っておもしろいものである。 大学…

花見

「梅の花咲きてちりなば桜花 継ぎて咲くべうなりにてあらずや」 薬師張子福子(くすりしちょうじのふくし) っていう和歌があるの知ってる? と言うYのことば。 私「うん?知らない。何それ」 Y「万葉集に載ってる和歌でさ、梅見の会があって、そのときに、…

春眠

春眠不覚暁(しゅんみん あかつきを おぼえず) 処処聞啼鳥(しょしょ ていちょうを きく) 夜来風雨声(やらい ふううの こえ) 花落知多少(はなおつること しる たしょう) (『春暁』孟浩然) 遠くの方から、「こら・・・起きなさいよ・・・もう・・・」…

温室

大学卒業式の日。 図書館前で同期や後輩たちと最後のエール交換をしているとき、わがサークルの顧問教授のひとりであるT先生があらわれた。 若手のホープで舌鋒するどい論客教授といわれていた。 T「みんな、卒業おめでとう」と声を掛けていただく。 そのと…

卒業式

大学の図書館前に、われわれ4年生の同期がつぎつぎ集まってくる。 午前中からわりあいと良い天気で、同期の女子学生も振袖すがたで卒業式に参加することも多かった。 その証拠に、わが法学部の卒業総代O嬢は、みごとな赤い振袖で、卒業証書を学長から授与さ…

♬ はるの うららの すみだがわ のぼり下りの ふなびとが かいの しずくも 花とちる ながめを 何に たとぉべき ♪ (花:竹島羽衣作詞・滝廉太郎作曲) わたしが通っていた高校は、地方都市の住宅街にあった。 最寄り駅から歩いて、およそ15分で正門前にたど…

貴乃花

うおおおおぉぉぉぉーーーーー 座布団が舞う、あちらこちらから、飛んでくる。 すさまじい狂喜乱舞である・・・ アナウンサーの声がかき消される。 「やりました、たかのはな、優勝!!優勝!!」という声がテレビから流れている。 大阪府立体育会館昭和50…

卒業の歌

♬ 悲しいことがあると 開く皮の表紙 卒業写真のあのひとは やさしい目をしてる・・・・♪ (『卒業写真』作詞・作曲:荒井由実) 昭和50年の3月のこと。 4年生の卒業式が終わって、悪友たちと話している。 私「なぁ、卒業式のときの歌って、何だった?」 …

お彼岸

♪ かんじ~ざい ぼぉおさぁああつぅ~(観自在菩薩) ぎょぉおおしぃぃん はんにゃぁぁ はらぁあみぃぃった~ (行深般若波羅蜜多)・・・・・ ♬ 墓の前で、ご住職さんのお経がつづく。 3月お彼岸の中日、 『般若心経』である。 なぜこのお経なのだろうと、…

れんげ草

♬ 山のふもとの ちいさな村に 咲いたかわいい れんげ草よ~・・・・・ えくぼがかわいい娘だあったね~・・・・ おぼえているかい れんげ草~ ♪ (歌:ビリーバンバン 作詞・作曲:安東久) 大学で、この歌をくちづさんでいると、悪友のMが、 「のりもぉ、好…

早春賦

♬ 春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌はおもえど 時にあらずと声も立てず ~~~♪ (作詞:吉丸一昌 作曲:中田章) 3月のある日、Yの家の前でキャッチボールをしていた。 小一時間ほど遊んで、Yの部屋に。 私「うん、やっとあったかくなったなぁ」 Y「ああ、…

お蚕さま

朝、木枠の窓から、やわらかい陽が差し込んでいる。 KとHとわたしが温泉につかりながら話しをしている。 H「ううぅぅ、あつい・・・・朝の温泉はからだにしみるなぁ」 K「だけど、野沢の温泉もきょうで最後だからなぁ、味わっておこうぜ。なあ、のりも」 私…

遭難?

真っ白な世界。 わたしは、スキー板3人分6本を担いで歩いている。 うしろから、泣き出しそうな顔をして、女の子が2人、転ばないように足元を見ながらついてくる・・・・ 20分ほども雪道を歩いたであろうか・・・やっとメインのリフト乗り場に着いた。 や…

スキー列車

車内はたばこの煙でもうもうとしている。 大阪駅を出た夜の12時前である。 KとHそして私の三人がボックス席で話す。 H「おまえら、もう・・・。さっきから何本タバコ吸ってんだよ。けむいよ、いい加減にしろぉ」 私「そういうなよ、車内で吸うのは1本目じ…

成績発表

われわれが大学に入学したころは、大学紛争が下火になっていた。 その前のことを3・4年生の先輩に聞くと、 「たいへんやったんやぞ。大学に来ても、正門前で機動隊と赤・青・白ヘルの学生が衝突して、学生の方は、石は投げるわ、火炎瓶は投げるわ、ほらそ…

源氏物語 紫の上

植えて見し 花のあるじも なき宿に 知らず顔にて 来いるうぐいす 大学で自称詩人のMが、ポソっと言いだした。 A「なんだよそれ?」 M「知らないのか?光源氏が亡くなった紫の上を懐かしんで、うたった和歌だよ」 B「意味は?」 M「ええっと、梅を植えた紫の…

雀荘(じゃんそう)

土曜日の法律相談会の帰り、夕7時である。 相談会場のすぐ近くにある雀荘でK・M・私・S田先輩とマージャンを・・・。 まあ、弱いわたしは、いわばカモであるが・・・ おなかが空いた・・・ 昼に家でラーメンを食べてから、何も口にしていない。 思わず、雀荘…

石川五右衛門

夜8時のテレビ。 ザ・ドリフターズの『八時だヨ 全員集合』、加藤茶が歌舞伎衣装で、 ぜっけいかな ぜっけいかな~~~ とさけんでふざけている。 いかりや長介に突き飛ばされて暗転となった。 これはコントであるが、元は歌舞伎「櫻門五三桐」の一場面であ…

東日本大震災

番外編である。 平成23年3月11日金曜日、夕方近くにテレビをみていると、速報が流れて大津波が起きているとテレビ画面いっぱいに街が水浸しになってゆく映像がながれた。 三陸沖を震源とする大地震で甚大な被害をだした。 ・・・・ああまた・・・という …

じんちょうげ

♬ 淡き光立つ 俄雨 いとし面影の沈丁花 漏るる涙の蕾から ひとつひとつ 香り始める ・・・・春よ 遠き春よ・・・なつかしき声がする・・・♬ (作詞・作曲:松任谷由実「春よ、来い」) 華やかなのに、なんとも、もの悲しい歌である。 この歌はわれわれが、大…

朧月夜

♬ なのはな ばたけに 入日 うすれ みわたす 山のは かすみ 深し 春風 そよふく 空を みれば 夕月 かかりて にほひ 淡し ♪ (作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一) Yの部屋で、ラジオから由紀さおりの歌う曲が流れる。 Y「なつかしいなぁ、この季節にぴったりの童…

金属バット

昭和49年3月28日に春の高校選抜野球が始まった。 またまた、Yの家での話しである。 私「おい、春の風物詩『甲子園大会』がはじまったなぁ」 Y「ああ、そうだよな。高校野球っていうのは、われわれの小さいころからやってるから、こちらが幾つになっても…

春はあけぼの

悪友たちとの会話。 A「なぁ、やっとあったかくなってきたなぁ」 B「そうそう、『春はあけぼの ようよう・・・紫立ちたる・・・雲の細くたなびきたる・・・』ってね」 C「また、枕草子かぁ?好きだなぁお前」 B「そういうなよ」 A「ところで枕草子の『紫立ち…

啓蟄(けいちつ)

3月初旬の夜、友人Yの家で。 私「なぁ、あったかくなってきたなぁ」 Y「ああ、天気予報で今日は啓蟄だっていってたもんな。寒さが一段落して土の中から虫なんかが出てくるから、啓蟄なんだってなぁ」 私「ああ、『啓』ってこんにちわって意味だろ、それで『…

平清盛

昭和47年3月5日の日曜日、NHKのテレビ放送を見ていた。 仲代達也が平清盛を演じる『新・平家物語』である。 わたしの入試科目である日本史の知識補強を兼ねて、よく見ている番組なのだが、なんとも、退屈なのである。 配役はきわめて豪華。 世間で評判の…

春の夜の夢

♪ 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる者久しからず ただ春の夜の夢の如し ・・・♪ 3月土曜日の夜9時、マージャン帰りのKとMとわたし。3人で法律相談会が終わって、雀荘で1荘(イーチャン)だけして、…

ひな祭り

やっと、暖かくなってきたある日。 サークルで同期の女子学生との会話。 「なあ、3日はひな祭りだろぅ?お前んとこではお雛様かざるのか?」 Y子「なんで?」 「いやぁ、俺んとこは、年の離れたアネキしかいないし、何段もの雛飾りなんて、かざられたことも…

マーチ

中学生のとき、音楽の先生がモーツァルトについての話しをしたとき、マーチ音楽の話しになって、 「マーチと言う語源は英語3月Marchと同じなんだよ」 ということであった。 その後、すっかり忘れていて、大学生2年生の頃、悪友たちと。 M「きのうさぁ、久…