norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

うるう年

昭和51年のこと、大学にて。 A「なあ、今年はうるう年だろぅ?」 B「ああ、そうだなぁ」 A「おれの親戚のおじさんが、昭和11年の2月29日生まれなんだ」 B「おお、めずらしいなぁ」 A「それでさ、この前に会ったときも、おれの誕生日は4年に1回しか…

銭湯

昭和51年ころ、テレビ番組では森光子、堺正章主演の『時間ですよ』という、銭湯を舞台にしたドラマが放映されていて、その中で、アイドルの天地真理が出演して大人気を博していた。 大学で同じゼミ生たちとの話し。 A「さむいなぁ、こんな日は早く風呂には…

酒 その2

Yたちと、はなしが続く。 Y「なぁ、日本で初めて作ったお酒ってやっぱりお米からできてるのかなぁ?」 伊「そりゃそうだろ。日本は瑞穂の国だもんなぁ」 私「それがさぁ、この前、考古学をやってる先生が、卑弥呼はワインを飲んでたんじゃないかって説がある…

中学時代の同級生、伊沢、Y、わたしが集まって、土曜の夜にYの部屋で日本酒を飲んで話している。 伊「うまいなぁ・・・」 伊沢が熱燗のとっくりから、御猪口に熱い酒を注いでいる。 伊「白金も黄金も玉もなにせむに まされる宝 酒にしかめやも」 Y「なにそれ…

紅梅と雪

2月のある日、こんなことばを聞いた。 「雪の日には紅梅一輪」 うん?なんだろう。 大学へゆく電車のなかで、学生が話していたフレーズである。 それが気になって調べてみることに。ところが、分からない。 うううぅぅンンン・・・・なんじゃこりゃ?とそのま…

冬将軍

昭和52年は豪雪の冬であった。 2月のある日、天気予報を聞いているとアナウンサーが今季3度目の冬将軍がやってきます、と話している。 さて、冬将軍? よく聞く言葉であったが、語源は何だっけと思いながら2・3日過ぎて、悪友たちと、はなしていた。 …

麗月

2月のある日。友人同士の会話。 A「なあ、11月は神帰月って二つ名があったろぅ?」 B「二つ名って言うなよ。別名または異名だろう?」 A「ま、いいじゃないか。2月は『きさらぎ』のほかにはないのか?」 B「あるよ。木の目月、雪消月、小草生月(お…

氷の世界

大学のたまり場ホールで、みんなが集まっている。 A「さっむいなぁ~。コーヒー買ってこよう」と立ち上がる。 B「A、俺の分も、よろしく」 A「まったくぅ、自分で来いよ」 自販機でホットコーヒーを2つ買って、テーブルへ。そのとき、なぜか分からないまま…

関東炊き

2月の寒い朝、大学で友人たちが。 A「おい、寒いなぁ、こういう日の晩は、関東炊き(かんとだき)で一杯がいいなぁ」 B「そうだな。ところでさ、その関東炊きっていうことばは関西独特だろぅ?なんでかな?」 C「東京が発祥だからじゃないのか?俺たちがこ…

ちん説

中学時代からの友人Yの家で。 私「なあ、お前の家の垣根に、きれいに椿が咲いてるなぁ」 Y「椿だと思うだろぅ?」 私「え、ちがうのか?」 Y「ああ、この前、植木屋さんが来た時に言ってたんだけどさ、あれは『山茶花』なんだって」 私「え、童謡『たき火』…

冬きたりなば・・・ 雨水

友人と大学で A「寒い寒い・・・」 B「今日は雨水だからもうちょっとだよ」 A「ええ、何のこと?」 B「二十四節気の分類で立春から啓蟄・春分の間にある分岐点だよ」 A「なんか意味あんの?」 B「季節的には冬なんだけどさ春がもうすぐってことさ。空から降…

土佐日記

2月16日は、有名な土佐日記での主人公が、京に戻ってきた日である。 書き出しの『男のすなる日記というものを女もしてみんとてするなり』で始まり、『京にいりたちてうれし』の章でおわるのである。 その間、およそ55日といわれている。 大学生のとき、…

末川博先生

高校生の頃、本屋へ行ったときに、岩波新書の棚を見ていると、末川博という名前が目に飛び込んできた。 わたしは、あぁ・・・歴史で習った京大滝川事件の教授かぁ、というのが最初の感想であり、失礼ながら故人なのだろうと手にとって奥付の経歴をみてみると…

白梅

大学でゼミの友人と春の詩の話しになった。 A「わが園に 梅の花散るひさかたの 天より雪の流れくるかも」 私「なにそれ?」 A「大伴旅人の詩だよ。万葉集。習わなかったか?」 私「そうだったかなぁ。だけど、雪って言ってるってことは白梅だよなぁ。紅梅の…

梅の花

やわらかい陽が差す2月の後期試験日。 大学のたまり場にて。 A「東風吹かば にほひをこせよ梅のはな あるじなしとて 春を忘るな」 B「お、道真か?優雅だねぇ」 C「おい、『春なわすれそ』じゃないのか?まちがってるよ」 A「まちがってないさ。文献によって…

ネコヤナギ

♪ つめたい風の丘に咲く 光る花は ネコヤナギ・・・・ 春の日をまちながら・・・ かける娘はひかりのなか どこへゆく娘 ♪ (作詞・作曲:高石ともや) たかいしともやのバンジョーが響く。 なんともにぎやかな楽器である。しかし、なんとも悲しい。 なぜだろ…

ミナミ

大学生のとき、テレビで「あかんたれ」(作:花登 筺)というドラマが放映されていた。 わたしは、このドラマをおもしろく見ていた。 この劇のシーンのなかで、 ♬ 梅が枝のぉ~ 手水鉢 叩いてお金が出るならば~ 若しもお金がでたならばぁ~ もしもお金がで…

建国記念の日

小学4年生のときに見た、まんが映画。 スクリーンいっぱいに八つの頭を振りながら、主人公に襲いかかるおろち。 少年が剣を振いながらつぎつぎと倒していく・・・・(わんぱく王子の大蛇退治より) はらはらする場面であった。 昭和50年の2月にYの部屋で…

梅田

昭和50年3月ころ。友人たちと。 A「なぁ、大阪のキタのターミナル駅ってみんなウメダ駅だろう?」 B「みんなじゃないよ。国鉄は大阪駅じゃないか」 A「細かいこというなよ。国鉄だけじゃないか。それより、なんでウメダなんだろぅ?」 B「あ、知らな…

フェブルアリー 冬の月

またまた、悪友たちと。 A「さて、2月Feburaryの起源といくかぁ」 B「いいよ、もぅ。なにかローマの神にちなんだ名前なんだろ」 A「うん、そうだけど、まあ聞けよ」 C「ま、言うだけ言ってみな」 A「ローマの暦は1年を10カ月に割ってたんだってさ。それ…

椿 (色の想像)

大学で悪友と。 私「なあ、黒沢明の『椿三十郎』って映画みたことある?」 A「ああ、なんで?」 私「いやぁ、ちょっと思いだしたんだ。椿って冬の花だろぅ?」 A「ああ、そうだろう」 私「あれって、真っ赤な花で、冬景色のなかで際立って色が目立つ花じゃな…

雪のいと高う降りたるを 枕草子

大学にて。悪友たちと。 A「さむいなあぁ。この時期の枕草子の話題はないのかよ?」 B「あるよ。だけど、あまり言いたくないなぁ」 C「なんで?」 B「入試問題にもなりやすいところではあるけど、複雑すぎて、あまり面白いとは思えないんだよなぁ」 A「言っ…

刑法各論の補講

2月中旬、後期試験中である。 開始のベルと同時に黒板に問題がチョークで書かれる。 問.暴行罪と傷害罪との区別につき論ぜよ。 しめた、予想通り。うんとうなずいて、戦闘開始となった。 1か月前のこと、刑法各論のU教授が前期に休講とした講義分の補講を…

湯どうふ

2月の初旬、部屋でこたつに入って、本を読んでいると、ラジオの天気予報で『今日は寒の明けです』とアナウンサーが告げている。 「うん?」と不思議に思って、調べてみることにした。 寒の入りというのはよく聞くのだが、 『寒明け』というのは、わたしには…

立春

悪友たちとの話しのつづき。 A「ところでさ、ということは、今日4日は、立春ってことになるよな」 B「そうだろ、きのうが節分だったんだから」 C「誰が決めたの?」 A「なにいってんだよ。暦で昔からそう決まってんだよ。節分が季節の変わり目で、その次の…

節分

わが大学は、2月はじめは入学試験があるため、学年末試験が中休みとなる。 しかし、サークル活動は休止していないため、1・3週の土曜日に悪友たちと法律相談会の開催で出会うのである。 その会の帰りでの、ばか話し。 A「おい、きのうは節分だろ?」 B「…

如月

2月に入った。悪友たちと。 A「二月は『きさらぎ』だったよな」 B「そうそう」 A「なんで、如月って書くの?」 B「中国の旧暦2月の別名がジョゲツだからだよ」 A「え、ジョゲツって読むのか?」 B「ああ、中国よみ、っていうか音読みをするからそうだろ」 …

三の花(みつのはな)と 六の花(むつのはな)

大学生の2月。 ちらちらと雪がふっている。 部屋でこたつに入りながら、ふっと中学生のときの国語の授業を思い出した。 先生が笑いながら、 「冬の花に『むつのはな』(六の花)と『みつのはな』(三の花)があるのを知ってるか?」と尋ねる。 みんなが、怪…