2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ジャア~ァァァン・・・・・・ ドラや太鼓のおとがひびいている。 龍が舞って通りを練り踊っている。 中華街の春節。 日本でいえば、旧正月である。 わたしが小さいころには農家などで、まだ旧正月のお祝い風景が残っていた。 それほど、はなやかなものでは…
1月31日のことを『みそか正月』と言うそうである。 正月の最後であり、地方によっては正月の祝いとは別に、このときにもお祝いをする風習もあるのだとか。 高校三年になった冬、 母親が「あんた、進路どうするの?お父さんが心配してるんだから、ちゃんと…
昭和51年1月にテレビ各局で、鹿児島で5つ子が生まれたという、 明るいビッグニュースが流れた。 家で母親とテレビニュースをみていたときのはなし。 母「えらいねぇ、ひとりでも大変なのにぃ・・・」 私「そうなのか?」 母「そらそうよ。考えて見なさい…
♬ 光る海 光るおおぞら 光る大地 ゆこう 無限の 地平線 走れエイトマン 弾丸よりも早く・・・・♪ (作詞:前田武彦 作曲:萩原鉄晶) 子供の頃、ワクワクしながら見た漫画エイトマンの主題歌である。 ああ、ピストルの弾より早く走るんだぁというスピード感…
昭和51年1月中旬に、軽自動車の排気量が360ccから550ccへと変更になった。 従来からなじみ深い360ccエンジンが消えてゆく。 中学時代の友人Yの家で話している。 私「なあ、軽自動車の排気量が上がるよなぁ」 Y「ああ、550ccになるん…
大学でゼミの友人同士。 A「1月の花ってなんだろう?」 B「いろいろあるよ、水仙、梅、シクラメン、山茶花なんかだろぅ」 A「そのなかで、1月に一番ふさわしいのってなにかなぁ?」 B「ふさわしいかどうかは、分からないけど、俺は水仙が好きだなぁ」 A「…
昭和48年の学年末試験の最中である。 たまり場で悪友たちと。 A「だめだぁ、『カノッサの屈辱』!」 B「なんだよぉ、それ?」 A「知らないのかぁ。世界史でやったろぅ」 B「カノッサの屈辱は覚えてるよ。1077年に神聖ローマ皇帝ハインリッヒ4世がカノ…
昭和49年1月のわが大学の学年末は混乱していた。 大学が来年度入学生からの学費値上げを決めたことから、学生自治会が反対し、大学封鎖の状況となったからである。 この時期は下火になってきたとはいえ、学生運動の残り火が燃えており、これからはじまる…
昭和50年の学年末試験が始まった。 試験会場に座り、予想問題の解答を書いた紙を必死で読み、覚え込んでいた。 試験開始まであと10分。 科目は民事訴訟法である。 わたしは、過去の出題問題を検討・予想をして、「口頭弁論について述べよ」という問題が…
大学にて。 A「和名での1月はむつきだろぅ、あれってなんで?」 B「正月は、みんなが集まってむつみ合って過ごすからさ」 A「それだけ?」 B「うん、それが通説」 A「つまんねぇ・・・」 B「つまんなくないよ。これは8世紀から文献に残ってんだぜ」 A「ど…
大学がはじまった1週目に悪友たちと話している。 A「なあ、早口言葉『しんしゅん シャンソン ショー』って三回言えるか?」 B「しんすん さんしょん しょー・・・・」 C「ばか、ちがうよ、しんしゅん しゃんしょん そー あれ?」 A「はは、舌がまわってない…
テレビでナレーションが流れている。 杜氏の朝は早い・・・この寒い時期、新米を蒸したものに、糀をまぜあわせ・・・・新酒の仕込みに入るが・・・・ 昭和45年1月放送NHK新日本紀行「生一本~兵庫県灘五郷」のワンシーンであった。 1月の大寒のころに、…
大学で友人たちと枕草子のはなしとなった。 B「春はあけぼの、夏は夜、秋はゆうぐれ。だろぅ?冬は、なに?」 A「わすれたのかよ、冬はつとめて、だよ」 C「え、なんだよそれ?『あけぼの』『夜』『ゆうぐれ』って、みんな景色・情景だろぅ?清少納言はそれ…
1月20日が関西では鏡開きである。 縁起のうえからも切ってはならないとされ、食べやすい小餅にするのに、木槌などで割って小さくしなければならないと言われている。 さて、鏡餅はいつからあるのだろうか? 悪友たちとのはなし。 B「鏡餅の風習って、いつ…
大学在学中ではない、番外記事である。 平成7年のこと。 うとうとしながら、そろそろ起きないとなぁと、まどろんでいるとき、 突然、お腹の底に『ドオォォン~~~』という衝撃が走り、すぐに周りの棚にしまってあった本が、わが布団に洪水となって襲いかか…
平安貴族の男の成人年齢は12~5歳、庶民の成年は、コメ俵を持てるようになったら一人前とするそうである。 わたしのときは、戸籍年齢が20歳になったら成年となった(民法にそう書いてあった)。 平安の儀式は元服式とよばれ、われわれの場合は成人式と…
昼1時、テレビから「テレビショースポーツ行進曲」(古関裕而作曲)が流れる。 画面が国立競技場を映し出す。 昭和50年1月15日のラグビー日本選手権である。 この日は『成人の日』で、休日。 観客席には、振袖すがたの女性も多くみられ、はなやかさが…
大学で悪友たちと。 A「なあ、年末に年賀状は書いたか?」 B「いいや、書かないよ」 A「なんで?毎年もらうひとから年賀状が来たら、困るだろう?」 B「来ないよ。それに年始に会えば挨拶できるし。だいたい、新年でもないのに『明けましておめでとうござい…
大学にて。 ♬ 汽車を待つ君の横で 僕は 時計を気にしてる 季節外れの 雪がふってる・・・・・ いま 春が来て君は きれいになった きょねんよりずっと きれいに なった・・・♪ (歌:イルカ 作詞・作曲:伊勢正三) 雪が降って来たとき。 A「さむい、さむい・…
お正月はテレビで演芸番組が盛んとなる。 わたしは落語が好きでよくテレビ・ラジオで見聞きするのであるが、正月は普段あまり聞くことができない演目にお目にかかる。 昭和50年に入ったとき、正月にベテランの落語家が「商売根問」を演じていた。 いまでは…
古代ローマ時代。ヤヌスJanusは、今のローマのあるイタリア中部のラティウムを支配した王である。 ヤヌスの治世は黄金時代であり、サビニ人がローマを襲撃しようとしたとき、ヤヌスは熱湯の泉を噴出させて敵を撃退したという。 この時以来、戦争中はヤヌス神…
♪ う~ちましょ [パン パン] もひとつせ~ [パン パン] いお~ぉて さんど [パン パン パン] ♬ テレビから、藤山寛美が音頭をとる声が聞こえる。 大阪打ち(『女打ち』での拍子)による手締めである。 きれいな女性陣をしたがえて、なんとにぎやかで、華々し…
昭和51年1月9日金曜日のこと。 大学で悪友たちと。 A「なあ、正月は何してた?」 B「もっぱら、テレビのスポーツ観戦」 C「おれも」 A「正月はスポーツ試合のオンパレードだもんなぁ。サッカー、駅伝、ラグビーって、冬スポーツ花盛りってわけか」 B「特…
1月8日になって、はじめて大学は講義が始まる。 わたしにすると、やれやれ、やっとみんなに会えるという安堵感があった。 大学のたまり場で。 M「おめでとう」 わたしも、おめでとう、と返す。 M「ところで、きのう七草粥は食べた?」 私「ああ、だけどあ…
われわれが大学の頃、松の内では、どこの家でも松飾やしめ飾りが門前にかざられていたものである。 さらに、ごていねいに、乗用車用のしめ飾りがあり、車の空気を取り入れる前の部分にちいさなしめ飾りをつけて走っていた。 今からすれば、少々、滑稽におも…
いよーーーぉっ ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱんぱん ぱんぱん ぱんぱんぱん テレビニュースで振袖姿の女性たちと紋付袴やスーツ姿の男性がずらっと並び、威勢よく、手締めする、東京証券取引所での様子が写し出される。 1月4日のことであった。 三本…
昭和51年1月3日の土曜日のテレビであった。 そろそろ、家でじっとしているのに飽きのくる頃、 おおはしきょせんの くいず だーびー!!! というオープニングのアナウンス、いわゆるジングルが響き渡った。 え、なんじゃこりゃ・・・というのが、このと…
われわれが、大学生のころ、よくテレビで正月の特別番組として、「太閤記」や「織田信長」を題材とする時代劇が放映されていた。 そのなかで、必ず出てくるシーンが、桶狭間の戦いに挑む前の信長が「敦盛」を謡い、舞って戦場へ向かう場面であった。 ♪ にん…
正月3日は『三が日』である。 そんなことわかってるじゃないかと、言うなかれ。 われわれは、子どもの頃から、たとえば「さんがにちは何するの?」などと、友達と言い合ったものである。 ところが、ある報道によれば、令和時代のこどもに、おなじ質問をする…
われわれの青春時代、正月休みは、近所の店屋は開かず、営業しているのは電車と神社仏閣の回りのみであり、繁華街の一部の大きな百貨店すら、4日が初売りである。 つまり、初詣に出かけて、露天などで商品を買うことはできるが、その他の食べ物などは5日くら…