norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

藪入り

アルバイトが休みの日、ひさしぶりに落語を聞いていた。 演目は『藪入り』である。奉公に出ている息子が、藪入りで帰ってくることで小さな波紋が起こるというはなしである。 藪入りというのは、商家などに働く従業員がその店から実家に帰るのが、1年に2度…

町工場

わたしがアルバイトで1か月働いたのは、町工場である。 時給制で1時間1,000円となり、当時の私にとっては、相当高額なお金が手に入るのである。 しかし、製造工場であるから、油と鉄くずの混ざったにおいと、すさまじい騒音でみんなが自分の担当する機械の…

田中角栄 元総理大臣

昭和51年7月田中角栄元首相が逮捕された。 すさまじいばかりの衝撃が走ったのである。 「え、元総理大臣が逮捕されるのか?」 逮捕理由が受託収賄罪と外国為替および外国貿易法違反である。 もちろん、ロッキード事件での収賄側であるとの容疑で、5億円…

夏の大掃除

わたしが小さいころまでは、夏には、家の大掃除があった。わたしはこれが好きで、よく手出しをしようとすると、 オヤジが 「おまえは、じゃまになるから、あっちへいってろ」といって、母親が整理清掃している台所の方へ追いやられた。 こっそり見ていると、…

油売り

暑い。部屋で扇風機に当たりながら本を読んでいた。 『国取り物語』の第一部で松波庄九郎(のちの斎藤道三)が明り取り用の油を売って歩くというシーンがでてくる。 油のどろっとした感触と夏のどろっとした感覚が相通ずるものがある。 わが家は、親戚が奈良…

ジーンズ

松田優作が拳銃で撃たれて死んだ!! テレビドラマ「太陽にほえろ」でのはなしである。 「太陽にほえろ」は昭和の人気刑事ドラマで、石原裕次郎がそのボスをつとめるという設定で長期の人気を呼んでいた。 この松田優作がはいていたのが、ベルボトムのジーン…

夏の風物詩

わたしが子供の頃は、夏の思い出といえば、物売りであった。 家の近くに売りにあらわれる物売りとして、『ふうりん』『わらびもち』があった。 物売り以外は、『かき氷』『スイカ』『たらい行水』『あさがお』『氷やさんのリヤカーでの氷配達』『ワタナベの…

天神祭り

おおさかの7月は日本三大祭のひとつ「天満の天神さん」で行われる天神祭りが開催される。 大阪のお祭りのクライマックスといえよう。 わたしは大学生になると、もう、天神祭りを見に行くことがなくなった。 ふつう7月24日にはじまって、25日の陸渡御(り…

モントリオールオリンピック 体操男子

昭和51年7月モントリオールオリンピックで、日本体操男子が大活躍した。 団体総合で5連覇を成し遂げ、個人別で鉄棒と平行棒で金をとるなど、あわせて10個のメダルを獲得したのである。 メダル総数ではソビエトに負けたものの、大健闘といってよい。 勝…

にごり酒から澄み酒へ

大学生のころ、講談をきいていて、気になったことがあった。 題名はわすれたが、ある商人が日ごろからの素行が悪い使用人を叱ったところ、逆恨みして、店の商売物である酒樽に灰を放り込んで雲隠れしてしまった。 そのあと、酒樽をしらべてみると、いままで…

モントリオール女子バレーボール

強かった!!前回ミュンヘンオリンピックの仇を討つかのような、圧勝である。 予選リーグ3勝無敗、すべての試合がストレート勝ちで、決勝リーグへ。 日立武蔵の監督である山田重雄氏がほぼ自軍の選手をしたがえて、エース白井貴子、セッター松田由紀子など…

あさがお

小中高校生が夏休みに入った。7月の終わりである。 にわかに、街中がにぎやかになる。アルバイトで電車に乗る道すがら、市場、食べ物屋、どこに行っても、こどもの姿を多く見かけるようになった。 あるとき、小学校生がはなしをしている。 「あさがおの観察…

のどに小骨

わたしの家では、子供のころから、魚がよく食卓にのぼった。 そのため、実際に、「のどに小骨が刺さることが」多くあった。 経験のある方も多いであろう。小骨が刺さると、のどの奥がちくちく、ちくちくと痛くて、2・3日は気になってし方がないものである…

ナディア コマネチ

昭和51年7月にカナダモントリオールで開かれたオリンピックは、女子体操選手、ナディア コマネチが話題の中心であった。 体操選手であるから、身長がそれほどないのは当然ではあるが、彼女自身がこのとき、15歳でありその愛らしさもあって、『白い妖精…

羽衣

夏の暑い日。みんなではなしていたとき。 A「おい、羽衣っていうと、なにを想像する?」 B「あの天女が舞いおりたっていうやつか?」 A「ああ」 みんながつぎからつぎへと 俺が住んでる場所の地名!・・・駅名!・・・・ 美女!・・・・薄い透明の着物! ・…

うなぎ その3

うなぎのはなしをしていて、つづいて郷土料理へと、はなしが進んだ。 「ところでさぁ、沖縄ではウミヘビをたべるんだろう」 「ああ、この前、テレビでウミヘビが食材になるというドキュメンタリーを流していたよ」 「あれは、海へもぐってつかまえるだけでも…

うなぎ その2

うなぎについての話しがつづく。 B「ところでさ、うな丼とうな重はどうちがうんだろう?」 A「そりゃ、中味はいっしょさ、変わりはないよ」 B「じゃあ、なんで2種類あるんだよ」 A「うな丼は江戸時代からあったのが、うな重は明治に入って、出前注文を受け…

うなぎ

夏に同期とはなしていて、ウナギのはなしとなった。 A「おい、土用の丑の日にはウナギを食べるっていうだろう。あれはなんでだろう?」 B「知らないのか?あれは、江戸時代に暑い盛りにうなぎが売れないから、何とかならないかと思って、当時のコピーライタ…

NHKドラマ「そのひとは今」

昭和51年にNHKで8時から「そのひとは今」というドラマが放送されていた。 たしか、毎週月曜の8時からはじまったと覚えている。 あまり、話題にはならなかったと思うが、わたしはこのドラマが好きであった。 まず、タイトルシーンのところで、小椋佳作詞作…

キャンディーズ引退

昭和52年7月超人気女性グループキャンディーズの解散コンサートがあった。 ファンの間では解散話があったとき、激震が走り、 彼女たちの 『ふつうの女の子にもどりたい』 ということばが、流行語のようになった。 サークル活動でひさしぶりに、みんなと会…

横綱 北の湖

昭和49年7月、北の湖が21歳2ヶ月の最年少記録で第55代横綱に昇進した。 北の湖、二代目若乃花、大錦の三人は、昭和28年生まれで、この5年ほど前から「花のニッパチトリオ」と呼ばれて、将来、大相撲を背負って立つ逸材として注目され、いちはやく頂…

土用干し

7月になると、母親が梅干しをビンから出して、ざるなどに移してベランダに並べて干し始める。 これを土用干しというそうである。 夏の土用というのはこの時期ならば立秋(だいたい8月第1週)前15日目ぐらいのことをいうらしい。 この時期にかげ干しをす…

安倍晋三 氏

令和4年7月8日、おどろきのニュースが舞い込んだ。 元総理大臣安倍晋三氏が、41歳のおとこの凶弾にたおれた。 このブログが昭和50年前後をテーマとしていることからすると、この記事はきわめて例外のものとなる。 安倍氏自身がわれわれと同世代であり…

ウィンブルドン

昭和50年7月に英国ウインブルドン女子テニスダブルスで、沢松和子=キヨムラ組が優勝した。快挙である。 テニス世界大会は全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンの4つである。 その一つの大会で優勝者を出したのであるから、大騒ぎ…

ヴェニスの商人

シェイクスピアは法学者ではないか? あるいは、法学を学んだひとではないか?ということが言われる。 それは、ヴェニスの商人などの作品の内容がその理由となっている。 このはなしは、アントニオがユダヤ商人シャイロックからお金を借り、そのときに、期日…

八幡製鉄政治献金事件 擬人化

夏休みに高校時代の友人U君から電話があった。 彼はわたしとはちがう大学法学部で勉強しており、 次回のゼミで「八幡製鉄政治献金事件」を発表することになったそうである。 そこで、わたしに、どう思うか意見をききたいという。 この判例は昭和30年代に、…

富士山

毎年、富士山の山開きが7月のニュースとなる。 富士山はわれわれの頃は、日本一の気象レーダーも設置されており、この富士山が夏を迎えるとおおくのひとが、めったに登れないこのレーダー設置の霊山にのぼろうと、詰めかけるのである。 ところで、富士山の…

セミしぐれ

アルバイトで仕事場へゆく朝、いつものように、わりあいに広い公園をとおって職場に向かっていると、 急に しゃゃあぁぁん~という音(ね)がしたかとおもうと、 いっせいにセミが鳴き始めた。まさに、急にである。 『じゃんじゃん じゃんじゃん じゃん』『…

梅雨明け いなづま

昭和49年の梅雨は劇的であった。 台風8号の接近と梅雨前線の影響で各地に大きな被害をもたらした。 この年の7月のはじめ、われわれはサークル合宿の予定を組むために大学に集まった。 話もすんで、みんなで帰宅しようとしたとき、急に暗くなり、 遠くの…

愛染まつり

大阪には三大祭というものがあり、愛染祭り、住吉祭り、天神祭りのみっつをいう。『大阪のまつりは、愛染さんからはじまる』というのが、浪速っ子の常識であるとされた。 これは高校生のとき、愛染さんといわれた「勝鬘院」(しょうまんいん)の前に住んでい…